NUOVA500用、イナガキデザイン・オリジナルパーツ(開発予定)のご紹介
其の一
※ どのパーツも500のシンボルである、空冷2気筒
エンジンです。
イナガキデザインでは、エンジンワップ等による
性能アップは考えていません。
あくまでもベースの空冷2気筒エンジンで勝負(笑)
します。
※ 大物パーツについては、極力価格を抑えるために、
ある程度の数をまとめて加工メーカーに発注出来る
よう、予約制等を考えております。
この情報につきましては、追ってアップいたします。
※ ご意見要望等ありましたら、お気軽に下記までに
お寄せください。
① スペシャル・シリンダーヘッド
500のパワーを制限しているのは、主にヘッドです。ヘッド交換により現代車に負けないパワーを手に入れる
ことが出来ます。
(梅)シングルビッグポート、ビッグ2バルブ仕様
現代の軽量バルブを使いビッグバルブ化します。ポートシングルのまま、ビッグバルブに見合う径まで拡大します。
拡大したポートに対応したインマニ、軽量ビッグバルブに対応したバルブスプリングも準備する予定です。
(竹)ツインポート、ビッグ2バルブ仕様
現代手に入らなくなってしまった、アバルトの2ポートヘッドに変わるアイテムとして開発・販売します。
500は等間隔爆発なので、2ポートの方が呼吸干渉がなく、性能を発揮できます。
(蛇足ですが、これを40年前にやっていたアバルトは立派です!)
(松)テスタラディアーレ、クワトロバルボーレ仕様(クロスフロー、4バルブ仕様)
現在設計検討中ですが、より多くの方に使っていただけるよう、出来ればOHV仕様のまま進めたいところです。
設計上どうしても無理なら、カムをヘッドに持っていくことを考えます。その時はビアルべーロか?
究極と言われるアパレル製テスタラディアーレ(2バルブ)の更に先を行く、イナガキデザインが500用に一番
作りたかったパーツです!
② 76㎜ロングストローク・クランクシャフト
アバルトの76㎜ストローククランク食もう手に入りませんが、ストロークアップによるトルクのアップは効果は絶大
です。無いので作ってしまうことにしました。
(梅)76㎜ストローク・アバルトレプリカタイプ
所謂アバルトタイプのものですが、鍛造+総削りで、軽量化も検討します。
ノーマルでは、鍛造クランク内の空洞がいろいろな問題となるため、給油方法も変更します。
ピン・ジャーナルの精度は、現代の基準で仕上げます。
(竹)76㎜ストローク+3カウンターウェイトタイプ
振動とメタル荷重の削減を狙い、3カウンターウェイトタイプで検討します。
クランクの撓みも減らせるため、高回転率にも効果があります。
(松)76㎜ストローク+4カウンター+3点支持タイプ
センターにジャーナルを追加します。構造上4カウンターウェイトタイプになります。
ブロック側にも追加加工が必要になりますが、究極の高回転化が出来ます。
③ 軽量化・低フリクション 排気量アップセット
(梅)650㏄キット
Φ77×70㎜、クランクはノーマルを使用するキットです。
今までに650㏄キットと異なるのは、中心間距離ノ長い専用コンロッドがつくことです。これにより、排気量アップ
によるトルクアップだけでなく、高回転化も可能になります。フローバイ、オイル消費量等も減らすことが出来ます。
ピストン、コンロッドは、軽量・低フリクションの物を開発します。
軽量化は性能アップだけではなく、500特有のエンジン振動を減らせますので重要なアイテムです。
(竹)700㏄キット
Φ77×76㎜4,ボアが1㎜大きいですが、所謂現代版695キットです。
ストロークアップすると振動が増える方向ですので、こちらのピストン、コンロッドも、極力軽量・低フリクション化
したものにします。排気量アップの割合だけ、全域で性能アップが可能です。
もちろん高回転化に対応した設計で進めます。
(松)800㏄キット
Φ82×76㎜、空冷シリンダーのボアピッチと肉厚等を考えると、このボア径ぐらいがギリギリの線です。
ボアが大きいですので、往復部重量を極力抑えて、高回転まで対応できるようにします。
究極の性能を求める人向けです。
④ 現代版ハイカムシャフト
イナガキデザインの得意分野でもある、ハイカムシャフトです。
500のOHV動弁系用に、新規でカムプロファイルを設計・開発します。
基本が空冷2バルブエンジンですので、開度的には広くても304°~320°ぐらいを予定しています。
今回は、現在市場にあるものよりも、バルブリフト量をかなり増やすタイプで検討中です。
⑤ 大容量アルミ製クーリングファン
500は空冷エンジンですので、冷却用ファンの性能は重要です。
一般的には126用の少し大容量の物が使われていますが、板金物のため慣性重量が重く、カシメ部がバラバラになったり
するトラブルが多いです。また市販されているアルミのファンは、軽いですが容量が少な過ぎです。
イナガキデザインでは、大容量で且つ慣性重量の少ないアルミ製のファンを開発行います。
慣性重量を減らすことにより、エンジンレスポンスもかなり改善されます。
⑥ 超軽量・動弁系パーツ
軽量ビッグバルブ、軽量ロッカーアーム、軽量プッシュロッドを開発予定です。
OHVの動弁系では、各パーツの等価重量を抑えることが、性能アップと耐久性アップに繋がります。
ロッカーアームについては、軽量化、強度アップだけでなく、レバー比を変更してカムを変えずにバルブリフトをアップ
することも検討中です。
プッシュロッドについては、材料置換して軽量・高強度の物を開発予定です。